ごあいさつ


愛知県瀬戸市は「火の街、土の街」と呼ばれ、千年以上やきものを作り続けています。わたしたちはこの町で、宿泊施設と土産店を営んでいます。 

「まだまだ知られていない、瀬戸の魅力を伝えたい!」そんな想いから、この町への入り口となる宿泊施設「ますきち」をつくり、町を歩いていただくための案内本を出版し、瀬戸のものづくりが伝わるようなお土産店「ヒトツチ」を開きました。

 

瀬戸では、町の中心部にある陶土採掘場で、真っ白で成形しやすい良質な陶土が採れます。露天掘りで掘られた陶土は、まるでアメリカのグランドキャニオンのようで、地元では、“瀬戸キャニオン”と呼ばれています。ただ、一般の人は立ち入ることができないため、全国的にはその存在はあまり知られていません。


時代に合わせ、瀬戸では陶器も磁器も、器から人形、工業製品までなんでもつくってきました。陶磁器=“せともの”と呼ばれるほど大量に。せとものには、統一感はありません。けれども、なんでも作れることが最大の特徴です。 

このクリエイティブな土壌に引き寄せられ、近年、アーティストや作家、個人の飲食店なども多く集まっています。そんな今の瀬戸がつたわるものづくり=新たな“せともの”として、「ヒトツチ」でご紹介していきます。ご興味を持っていただき、“せともの”そして、それをつくる人たち、町まで思いを馳せていただけたら幸いです。