はじめまして。『まちをあるく、瀬戸でつながる』の著者で、「ヒトツチ」店主の南未来です。この本は、“せともの”のまち、愛知県瀬戸市をエッセイで伝える案内本です。
わたしは瀬戸市出身で、幼い頃は「なにもない」と思っていました。ライターになりたい、と東京へ飛び出して、神保町の小さな出版社勤務を経て、独立。旅や地域などの雑誌やウェブメディアの執筆などを中心に、10年以上ライター業を続けて、地元へと戻ってきました。
改めて地元を知ろうと、4年間かけてまちを歩き、商店街界隈の店主や陶芸関係のみなさんにお話を山盛り聞くと、知らない瀬戸がすこしずつみえてきました。
2018年に夫が開いた「ますきち -宿泊・喫茶・案内・土産-」(旧・ゲストハウスますきち)を編集室に、瀬戸の移り変わりゆく様子を記録しました。
写真は写真家の濱津和貴さん。町の雰囲気によくあう、フィルムですべて撮影していただいています。
この本を持って歩くことで、通行手形のように、店主たちがちょっと親しみを持って、迎え入れてくれる効果がある、かもしれません!
まちあるきマップ付きですので、ぜひ遊びにきてくださいね。
[目次]
はじめに せとものの まち 、瀬戸
第1章 うごめく商店街をあるく
瀬戸濃度120%! 宮前地下街
わくわくドキドキ、せと銀座通り商店街
ものづくりをする人々が通う、せと末広町商店街
第2章 まちとつながる拠点
talo-K / Art Space & Cafe barrack / TREVIANVEGAN様時 / 喫茶NISSIN / 本・ひとしずく / FUN / SETO GINZA /〔番外編〕タネリスタジオ
漫画:瀬戸の1日……したら領
第3章 おいしい、は人を惹きつける
カスタードショップウオコー / スモークログハウス天佑 / aime le pain / 川村屋賀栄 /
UNKNOWN COFFEE / 鳥静
第4章 せともの、なにもの
陶土の採掘場をたずねて
産地を支える超専門店
もっとやきものの近くへ
製陶所が密集する品野
やきものの里、赤津へ
終章 わたしにとっての拠点、ますきち
撮影が終わって……濱津和貴
[仕様]
タイトル:まちをあるく、瀬戸でつながる
著者:南 未来
本体価格:1,700円+税
サイズB6版 ページ数:160p
発行人:南 慎太郎
写真:濱津和貴
デザイン・装丁:安藤紫野(こゆるぎデザイン)
編集協力:神武春菜
[著者&写真家のご紹介]
南 未来(みなみ・みく)
1984年瀬戸市生まれ。物書き。東京・神保町の小さな出版社での勤務後、ライターとして独立。世界の街角で出会ったひとと、のんびり話す旅をこよなく愛する。自身の本を発売するレーベルとして、「ヒトツチ出版」を立ち上げる。現在は、お土産店「ヒトツチ」で、瀬戸のものづくりを伝えながら、お土産を販売する。瀬戸市の案内サイト『ほやほや』を運営。
濱津和貴(はまつ・わき)
神奈川県小田原生まれ。東京在住。群馬、高知で10年ずつ育ち、2003年に渡米。2009年帰国。都内のスタジオ勤務後、2012年、フリーランスフォトグラファーとして独立。日常に佇む美しさをテーマに、はたらく、食べる、着る、奏でる、旅するなどの人の営みと、そこから生まれる光景を撮り続ける。2021年、写真集「MY NEIGHBORHOOD IS YOUR NEIGHBORHOOD」を発売。