






1919年創業、愛知県瀬戸市の染付窯元「眞窯」がつくる、ロンググラスです。
「眞窯」は伝統的工芸品に指定されている「瀬戸染付焼」をつくる窯元で、真っ白な生地に潤いを持った青の絵付けが印象的です。
左からコブシ、チューリップ、アネモネ、ハス。
生地づくりから、絵付け、焼成まですべて手仕事でつくられ、ほんのり丸みを帯びたフォルムで、温かみを感じます。素材は陶器ではなく、磁器のため、手に持ってみると、薄くて軽いです。
外側はマットな質感で、中は少し青みがかった釉薬がかっていて、つやっとしています。絵柄はほかにもありますので、お好みで選んでくださいね。
贈り物としても、喜ばれるアイテムです。
[商品について]
商品名:ロンググラス M
素材:磁器
サイズ:高さ11.5cmx横7.2cmx奥行き7.2cm
質感:外側はマット、内側はツヤあり
容量:満水で300cc
製造元:眞窯
[瀬戸のツクリテご紹介]
伝統的工芸品の瀬戸染付焼をつくる、1919創業の窯元「眞窯」

染付窯屋「眞窯」があるのは、瀬戸市内のなかでも自然に囲まれた品野というエリアです。周辺は山に囲まれ、小鳥のさえずりが聞こえてくるような環境です。
「眞窯」では、3代目加藤眞也さん、加藤美穂子さん、そして、4代目で瀬戸染付焼の最年少伝統工芸士の加藤真雪さんを中心に、数名の職人さんとともにものづくりをされています。
「瀬戸染付焼」の最年少伝統工芸士の加藤真雪さん。
染付とは、酸化コバルトを含む顔料で磁器の素地に下絵付したやきもの。眞窯では、多様な太さの筆を使って絵付けがされ、なかでも代表的なものが “ダミ筆”と呼ばれる、毛先がとても大きな筆です。


鉛筆で縁取りされた箇所に、顔料がぴたっととまり、素地にすっと吸い込まれていきます。筆の動かし方の速度によって、濃淡もかわり、じっと見入ってしまいます。
真っ白な素地も、工房内でつくっています

「眞窯」では、瀬戸市内の窯業原料会社「丸石窯業原料」から白磁の粘土を仕入れ、型を使って、生地作りも行っています。

まずは“泥漿”とよばれる泥にします。


扱いやすい泥状になったら、石膏型に流し込みます。
石膏は水分を吸う性質があり、外側の泥漿から固まります。固まるまで、30分ほど待ちます。
必要な厚みになったら、型を逆さまにして、余分な泥漿をガバッと出します。そのことから“ガバ鋳込み”とも呼ばれます。

固まったら、慎重に型を外し、内側のバリと呼ばれる部分を取り除き、生素地ができあがりです。この段階では、グレイですが、焼成すると、目の覚めるような白さに仕上がります。
その後、乾燥させて、絵付けを施し、再び焼成して完成です。
1点ずつ、本当に丁寧なものづくりを感じさせてくれるお仕事ぶりです。